2012年2月25日土曜日

Mちっくな作品作り(笑)

皆様、こんばんわ。
ツイッターではFoveonな方達の現像方法に付いて色んなレポートが出てきました。
どれもとても参考になる現像方法ですから是非皆さん勉強してみて下さいねー。

と言う事で、私が普段どんな感じで現像→レタッチ→完成までをやっているのか、
その一端を後悔じゃなくて公開します。
今回紹介する手法は色んな方法論の中の一つであり、毎回やっているわけではありませんし、
他の素晴らしい手法も確かに存在するので、色んな方法がfoveonな人たちと共有出来たらいいなと言うのが今回の目的です。

【必要な物リスト】
・SIGMA SD1
・SIGMA Photo Pro (現像ソフト 以下、SPPと記述します)
・SILKYPIX Deveroper Studio 4.0 (古いよw)


今回紹介する素材の写真は以下の写真です。
この状態はSPPで展開しただけの所謂「パラメータ0」の状態と言うやつです。

パラメータ 0 設定
SPPで展開した状態ですとこんな感じ

SPP画面
この写真は私の初見では本当に力を感じない「ただの写真」だと思いました。
これを作品レベルに引き上げるのに考えられる手法としては彩度を上げる事と、コントラストを上げてメリハリを出しつつも透明感を感じさせる方向性を目指しと見ようと。

そこで先ずは派手目に現像します。
今回はカラーモードVIVIDを使います。
その他パラメータも、「色彩として破綻していない」程度に頑張りましょう(笑)
すると以下の様な感じになりました。

SPP現像後
パラメータ付きですと以下の感じ。

SPP画面 もう少しで#20支部って感じw
で、これを16bit Tiffで保存します。
SPPでのワークはここでおしまい。
以降はシルキーピックスの出番となります。

シルキーピックス4 展開画面
今はPRO5が最新かと思いますが、貧乏なので4をまだ使ってます(笑)
多分、インターフェースはそんなに変わらないと思います。

SPPで現像した画像で一番の問題点は色収差です。まぁ、これだけ彩度をUPしているんですから当たり前で、「何言っとんねん!」と怒られてしまいそうです。
これも同様にしっかり他の色が乗っていますw
石の縁にマゼンダとグリーンの色収差が有りますね。


一番ど真ん中の美味しい所の青みが強くなっています。


これを調整して目立たないレベルにまで下げていきます。
シルキーピックスで一番気に入っている機能として「ファインカラーコントローラ」という機能があります。これは8分割した色相を個別に調整可能な所。エレメンツちゃんでも「色相と彩度」で調整出来るあの方法がより判りやすく、尚かつ簡単に調整出来てしまう優れものだと・・・私は思っております。

マウスでポイントすると、ファインカラーコントローラーウィンドウに選んだ部位の色が判る仕組みになっています。
で、ファインカラーコントローラーの8分割枠内の色相を調整する訳です。
先ずはシアン系の色相を調整すると、以下の様になりました。

個人的には見事な攻撃だったと思います(笑)
大体の青臭さは無くなり、マゼンダ系の色味だけ残っています。
そのマゼンダも調整しちゃいましょう。その結果が以下の写真です。

マゼンダ処理後
ここまで処理した結果は以下の写真
かなりスッキリしました。

で、ここからがウルトラC技を使います。
このままTiffで保存して、保存したデーターを展開すると、ファインカラーコントローラのパラメータが戻っているわけです。(当たり前ですw)

ここまでの処理でも最初の0からと比べたら全然大丈夫なのですが、更に調整を進めていくわけであります。その辺の所は割愛しますが、最終的にどのくらいやっているかと言いますと・・・以下の完成版のファインカラーコントローラーの矢印を見て戴けたら解るのではないかと。


ファインカラーコントローラの調整はもとより、カラーホイール処理、ハイライト補正、シルキーさんのカラーモードと彩度の調整、シャープネス、ノイズリダクションのカットオフとか、全体的な明るさの調整など、色々やりました(笑)

こうして出来た結果が、以下の写真です。





なんか僕的にもかなり遠回りしているような気がしないでもないですが・・・(笑)
皆さんはどの位な事しているんでしょうか?すごく興味がありますよ。

それでは皆様、良いフォトライフをお過ごしください。


ではでは。。。




2012年2月16日木曜日

ルーツ

年も明けまして、かなり長い期間サボっておりましたw
まぁ、色んな事が重なりましてかなり落ち込んだ事もあったわけですが、
今は復活しております。人間って強い者ですね(謎笑)

さて、巷では我が愛しのカメラメーカーSIGMAさんが新しいカメラを一挙に3機種も発表したりと
今年も話題に事欠かない一年となりそうです。

さて・・・久し振りにブログを書こうと思ったのは私が写真を続けている意味について
考える機会が有ったので、そんな事を書いてみたいと思った次第です。

本格的に写真を始めたのはSD14が発売された2007年の5月頃でした。
それまでは高倍率ズームコンデジを持って色んな光景を撮っている、
多分何処にでも居る普通の人だったと記憶しております(笑)
但し、コンデジといえども買うまでにはかなりの時間をかけて自分の目的に合う色彩が出るのか?とか様々な検討はしていたので・・・やっぱ変わり者でしたかw

そんなこんなでSD14を買いまして、今までズームはズームボタンで+-やっていたのがなんと!
手動だった事にかなり衝撃を受けた2007年の5月。
私のフォトライフはスタートしたのでありました。

初めのうちは撮っても全然上手く撮れなくて、「高いクセになんで・・・」と思う日々が続いておりました。当然、写真系SNSにUPしてもほぼ自己満足の写真ばかりをUPする毎日。

それが暫くするとポツポツとコメントが戴ける様になりました。
これは本当に嬉しかったです。
そうなると目的がコメントがもらえる写真を撮ろうと。
当時は写真系SNSが全盛の時代であり、尚かつデジイチで写真を撮り始めた方も多くいらしたので、
サイト内グルーブでは辛口上等の「作品批評クラブ」なんてものもありました。
その中でそれはそれは素晴らしい作品をUPし続ける方がいらっしゃいまして、
その写真を見る度にため息をついてばかり居ました。
彼は大分県の方で、国展にも入賞された経験を持つ正に神の様な存在でした。
そんな彼から戴いたコメントが今も私が写真撮り続けているルーツです。

春に実る
今では突っ込み所満載な写真ではありますがこの時に戴いたコメントのやりとりを下に紹介します。
この時の気持ちを忘れない様に。自分への戒めとして。



:この影の捉え方!フレーミングの美味さ!
    ちゃーさん、やっぱり才能ありますよ!お世辞抜きにね^^。
  2008年4月15日

ちゃー:お褒め戴きまして有難うございます。
            素直になんか物凄く嬉しいです。有難う御座います。
    でも、「写真道」というものがあるとするならば、
    私は100%我流で野生の感覚で撮っていますので道はかなり外れています。(^_^;)
    ただ現像する時に、「お!これは中々良いんじゃん。」と思う「感覚」や、
    撮る前に「この風景を写真にするにはバランス的に・・・こうですかぁ??」(爆)なんていう
    「感覚」を大事にしているつもりです。
    それと現像すると一枚一枚を丁寧に見ますので「ここはもうちょっと・・」とか、
    「なんでこんな余分なのが・・・」とか、「あり?」なんて毎回反省しきりです。(笑)
    それでも、良い写真が撮れるように頑張りますのでこれからも宜しくお願いします。
     m(__)m
    2008年4月16日

:いやいや、そのまま成長してください。
     ちゃーさんは、特に自分の感性を信じていいですよ!
  いいもの持ってますから!
  2008年4月17日





ちゃー:有難う御座います。
            ・・・心強いなぁ。
     うん、自分が撮りたいものや、表現したい物を捉える力を磨くように頑張ります。
     有難う御座いました。
     2008年4月17日
 
 
 
いやぁ初心忘れるべからずですよね。この時の気持ちと現在の撮影感覚がうまくマッチ出来たら良いなぁ。。。
それでは皆様、良きフォトライフを!!