ツイッターではFoveonな方達の現像方法に付いて色んなレポートが出てきました。
どれもとても参考になる現像方法ですから是非皆さん勉強してみて下さいねー。
と言う事で、私が普段どんな感じで現像→レタッチ→完成までをやっているのか、
その一端を後悔じゃなくて公開します。
今回紹介する手法は色んな方法論の中の一つであり、毎回やっているわけではありませんし、
他の素晴らしい手法も確かに存在するので、色んな方法がfoveonな人たちと共有出来たらいいなと言うのが今回の目的です。
【必要な物リスト】
・SIGMA SD1
・SIGMA Photo Pro (現像ソフト 以下、SPPと記述します)
・SILKYPIX Deveroper Studio 4.0 (古いよw)
今回紹介する素材の写真は以下の写真です。
この状態はSPPで展開しただけの所謂「パラメータ0」の状態と言うやつです。
パラメータ 0 設定 |
SPP画面 |
これを作品レベルに引き上げるのに考えられる手法としては彩度を上げる事と、コントラストを上げてメリハリを出しつつも透明感を感じさせる方向性を目指しと見ようと。
そこで先ずは派手目に現像します。
今回はカラーモードVIVIDを使います。
その他パラメータも、「色彩として破綻していない」程度に頑張りましょう(笑)
すると以下の様な感じになりました。
SPP現像後 |
SPP画面 もう少しで#20支部って感じw |
SPPでのワークはここでおしまい。
以降はシルキーピックスの出番となります。
シルキーピックス4 展開画面 |
多分、インターフェースはそんなに変わらないと思います。
SPPで現像した画像で一番の問題点は色収差です。まぁ、これだけ彩度をUPしているんですから当たり前で、「何言っとんねん!」と怒られてしまいそうです。
これも同様にしっかり他の色が乗っていますw |
石の縁にマゼンダとグリーンの色収差が有りますね。 |
これを調整して目立たないレベルにまで下げていきます。
シルキーピックスで一番気に入っている機能として「ファインカラーコントローラ」という機能があります。これは8分割した色相を個別に調整可能な所。エレメンツちゃんでも「色相と彩度」で調整出来るあの方法がより判りやすく、尚かつ簡単に調整出来てしまう優れものだと・・・私は思っております。
マウスでポイントすると、ファインカラーコントローラーウィンドウに選んだ部位の色が判る仕組みになっています。 |
先ずはシアン系の色相を調整すると、以下の様になりました。
個人的には見事な攻撃だったと思います(笑) |
そのマゼンダも調整しちゃいましょう。その結果が以下の写真です。
マゼンダ処理後 |
かなりスッキリしました。 |
で、ここからがウルトラC技を使います。
このままTiffで保存して、保存したデーターを展開すると、ファインカラーコントローラのパラメータが戻っているわけです。(当たり前ですw)
ここまでの処理でも最初の0からと比べたら全然大丈夫なのですが、更に調整を進めていくわけであります。その辺の所は割愛しますが、最終的にどのくらいやっているかと言いますと・・・以下の完成版のファインカラーコントローラーの矢印を見て戴けたら解るのではないかと。
ファインカラーコントローラの調整はもとより、カラーホイール処理、ハイライト補正、シルキーさんのカラーモードと彩度の調整、シャープネス、ノイズリダクションのカットオフとか、全体的な明るさの調整など、色々やりました(笑) |
こうして出来た結果が、以下の写真です。
なんか僕的にもかなり遠回りしているような気がしないでもないですが・・・(笑)
皆さんはどの位な事しているんでしょうか?すごく興味がありますよ。
それでは皆様、良いフォトライフをお過ごしください。
ではでは。。。
なるほど!つまり1回で出来るカラー補正の限度が決まっているけれども
返信削除TIFFで保存でパラメーターをリセットすれば複数回補正することも出来るということですね(これで合ってるのかな?)
大変参考になりました。ありがとうございました。
shinさん、コメント有り難う御座います。
返信削除まぁ、少なくとも保存する毎に色情報は処理した分だけは確実に失われていくので、
この方法が正しいのかは実際疑問を持っている所です(笑)
普段、パラメータが足りないと思っていた物ですから、こんな技を見付けてしまったという感じです。
シルキーは展開した元画像データのパラメータ値は保持しているんですが、新たに名前を付けて保存したデータにはその情報が入っていないんですね。